弁碁士の呟き

私と囲碁(26) 弁護士会囲碁大会その後④-新鋭の時代へ

| 2014年12月31日

しかし、なんと言っても20回大会以降現在(37回)に至るこの大会の主役は、岡本岳君(47期)である。同君は弁護士登録当時この大会のBクラスから出発し、平成12、13年に連覇してA級に移った。当初私に2子を置いていたのに、その後の進歩著しく、破竹の勢いで翌年から一気に2連覇、さらに5年後の31回から33回までの間に3連覇。そして平成25年に続き本年の第37回にも連覇して、7回目の優勝を記録した。私もこの間、同君と優勝戦で対局し同君の「手助け」をしたこともあり、私の8回の記録はまさに今破られる寸前にある。新鋭の台頭は喜ばしいかぎりであり、記録は破られるために存在するものだから、その日の到来も「以って瞑すべしと」いうことなのだろう。 

new_20141227_194748ただ、岡本君も今や中堅の部類に入るし、切磋琢磨する若手の好敵手の存在が大会の興趣を高めるうえで不可欠なのに、これに続く新鋭の参入がないのは残念である。しかし、ここに田中清和さん(20期)というベテランがこの数年来突然復活し、近年の大会を盛り上げてくれた。平成23、4年の34、35回大会に連覇し、今年の37回大会で岡本君と初の対局で優勝を争ったのである。だが田中さん、この好機に気合が入りすぎたか、本来の攻めの鋭さが 見られず、残念ながら敗北を喫してしまったが、ベテラン健在の意気を見せてくれたのは心強いことであった。私もこのところ「観戦記者」を続けているが、これに安んぜず再度の復活を目指したいものである。※写真は「月刊大阪弁護士会」誌上の岡本君優勝の弁(続)

赤沢敬之

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