私と囲碁 | 2014年7月7日
司法研修所の2年間、当初はまだ将棋に未練があり、寮大会では優勝したこともあったが、大阪での現地修習に入ってからは、専ら囲碁の道を歩むこととなる。
当時、司法修習は、東京の司法研修所での前期4ヶ月、全国各地に分散しての民事裁判・刑事裁判・検察・弁護各4ヶ月の実務修習を経て、最後の4ヶ月を研修所での統一修習のあと、二回試験で法曹資格が得られる仕組みとなっていた。
この2年間がそれぞれの進路の基礎を固める貴重な訓練の機会で、勉強する課題も多かったが、当時は研修所や裁判所にも自由闊達な雰囲気があったこともあり、それぞれが理想を語り青春を謳歌することができた。生涯を通じての友人・知己を得る機会でもあり、教養や趣味を深め楽しむ余裕もあった。(続)