日々の雑感、ニュースレターより | 2025年5月23日新着
この2月に89歳の誕生日を迎え、体力・知力・気力の衰えを痛感する日々です。
従来からの持病である脊柱管狭窄症による足の痺れや左眼黄斑変性症・高血圧など歳相応の不具合はありますが、幸い曲がりなりにも日常生活を送れますので、ほぼ毎日重い鞄をカートに乗せて事務所に出ています。
最近は腰痛なども重なり歩行に難渋しますので、タクシーの利用が増え毎日の歩行数は減る一方。そして事務所では、本来の弁護士会業務は井奥弁護士に任せ、主としてこれまでの事件記録や様々の活動の関係書類の整理と処理、そして趣味の囲碁のネット観戦や棋譜採りに時間を費やしますが、昼過ぎから午後7時頃までの時間があっという間に過ぎてしまい、作業の量は従来に比して半減以下という始末です。
しかし、好奇心だけは衰えがなく、囲碁AIの勉強や新聞数紙掲載の数独やクロスワードを見つけると放置できず、これまでに1000問以上に取り組んでいます。 (弁護士 赤沢敬之)
(ニュースレター令和7年GW号より)
ニュースレターより | 2025年5月22日新着
金堂・五重塔
▶ 所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1番1号4
▶ 創 建 607年(推古15年)
▶ 開 基 推古天皇・聖徳太子
夢殿
▶ 世界最古の木造建築として名の知られた聖徳宗の大本山です。
平成5年に、姫路城とともに、日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
そもそもは、推古(すいこ)天皇と聖徳太子が、先々代の用明(ようめい)天皇の遺願を継いで、寺と本尊の「薬師如来」を造ったのが起源と言われています。境内は広く、西院と東院、二つの伽藍に分かれ、西院伽藍には金堂や五重塔、東院伽藍には夢殿などが存立しています。さらに、金堂内には釈迦三尊像、薬師如来座像、夢殿内には救世(くせ)観音像などの仏像が安置されています。また、日本史の教科書にも出てくる百済観音像や玉虫厨子などは、現在は、平成10年に完成した大宝蔵院内に安置されています。
以上、名前をあげた建造物や美術工芸品は、いずれも国宝に指定されたものばかりで、国宝・重要文化財に指定されたものは、法隆寺全体で約3000点にのぼります。その数は、この寺が如何に大きな歴史的文化的価値を有しているかを示しています。
(ニュースレター令和7年GW号より)
ニュースレターより | 2025年5月20日新着
今回は、私の故郷の話をさせてください。
私の故郷は、兵庫県神崎郡福崎町と言って、姫路市の北隣り、播州平野が尽きて中国山地にさしかかる辺りにある人口1万8000人余りの田舎町です。
昔から但馬の和田山~姫路を南北に結ぶ国道312号線(かつては生野鉱山の銀を姫路の飾磨港まで運ぶ馬車道のルート)と三木~山崎(現在の宍粟市)を東西に結ぶ県道23号線が町内で交叉し、さらに今では東西に走る中国自動車道と南北に走る播但連絡道路のインターチェンジが町の中央にできています。交通が四方に通じている土地を「衢地」(くち)と言うそうですが、福崎町はまさにそれにあたります。
交通が発達すれば自ずから商業も盛んになります。「福崎に出した店はつぶれない」と言ったのは、今年96歳になる私の母親ですが、そう言われてみると、マクドナルド、丸亀製麺、餃子の王将、コメダ珈琲、スーパーのライフなど、人口2万足らずの小さな町にしては、そこそこ名の通った店舗が多く出店し賑わっています。
そんな福崎町ですが、町民のアイデンティティの対象は、実は、町の地勢でも産業でもなく、一人のこの町出身の学者の存在です。
「日本民俗学の父」と呼ばれ、「遠野物語」などの著作で有名な柳田國男がその人です。
① 柳田國男生家
柳田國男は、明治8年に、福崎町の辻川という集落で生まれました。生家は、「田」の字型の間取りの藁葺きの家で、柳田自ら「私の家は日本一小さな家」と言うほどこじんまりとした家でした。この家の造りが柳田に民俗学への関心を芽生えさせたと言われています。
その柳田の生家は、現在、元々あった場所から少し離れた辻川山公園内に移築され、一般に公開されています(写真①)。ちなみに、平成になるまで残っていた私の実家もこれとほぼ同じ造りで、播州地方の一般的な農家の間取りだったようです。
そして、現在、辻川山公園で最も評判を呼んでいるのは、池の中から時々姿を現す河童の河次郎(ガジロウ)(写真②)です(河次郎と柳田国男の縁については、写真③の説明板参照)。
皆さんも、機会がありましたら、一度、会いに行ってやってください。
② 河童の河次郎
③ 河次郎の説明板
平成の大合併の動きの中、福崎町も、お隣りの香寺町との合併話が出たようですが、結局、香寺町は姫路市との合併を選び、福崎町は合併を免れました。
18歳で故郷を離れた身としては、福崎が今でも独立の町として存在し続けてくれていることは嬉しい限りです。 (弁護士 井奥圭介)
(ニュースレター令和7年GW号より)
ニュースレターより | 2025年5月19日新着
こんにちは!ニュースレター担当の赤澤秀行です。
先日5月1日に弊所手作りニュースレターGW号(第20号)をお届けいたしました。
弊所のニュースレターはこれまで当事務所とご縁のあった方々にお送りしております。うちに来てないよ、という方はどうぞご一報ください。
今回からホームページへの掲載を、ページをパラパラとめくれる「フリップブック」という形式にしてみました。
フリップブックの作成はHeyzineというスペイン発のオンラインサービスを利用しています。かなり使いやすいです。
次号は令和7年9月に残暑号をお送りする予定です。どうぞお楽しみに!
なお、不定期掲載で「読者の広場」コーナーを設けています。ニュースレターの感想やご意見ご質問どしどしお送りください。その他、俳句、川柳、似顔絵なんでもどうぞ!(*^^*)
ニュースレターより | 2025年1月17日
▶ 所在地 奈良県橿原市久米町934
▶ 創 建 1890年
▶ 開 基 明治天皇
▶ 神武天皇の即位の地とされる畝傍山東南麓の橿原宮跡に、京都御所の内侍所を本殿、神嘉殿を拝殿として下賜され、明治23年4月2日に官幣大社として創建されました。
その後、神武天皇即位2600年にあたるとされた昭和15年に、国を挙げての奉祝記念事業として、社殿の修築、境域の拡張、外苑の建設などが行われ、現在の宮域が整いました。その際には全国から延べ121万人余りが勤労奉仕に参加したそうです。
このように、戦前は国家神道と深い関わりのあった橿原神宮ですが、戦後は一宗教法人として営まれ、初詣、七五三などの参拝で賑わっています。
平成24年からは、毎年、橿原市在住の日本画家藤本静宏氏の原画による干支の大絵馬が外拝殿に飾られ(写真は昨年の辰の大絵馬)、参拝者の目を楽しませています。
(ニュースレター令和7年新年号より)
ニュースレターより | 2025年1月15日
明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、所員一同今年も心を新たに仕事に取り組みたいと念じています。どうかよろしくお願い申し上げます。
過ぐる年は、新型コロナ禍の世界蔓延が収まりを見せたのと入れ替えに、ロシア・プーチンのウクライナ侵攻の激化、イスラエルのガザ地区やレバノンへの攻撃など平和な世界を脅かす事態が続く一方、わが国も地球温暖化による自然災害の頻発という地球規模の人類の危機的状況への対処を置き去りにしているようです。
このような世相のもと昨年10月下旬のことですが、心暖まる出来事が2つ続きました。ひとつは梅田新道の大阪梅田第三ビルから事務所に向かう途中の国道1号線の陸橋の50段程の階段をキャリングカートを持ち上げながら登るのに難渋しているときでした。9年ほど前からの脊柱管狭窄症で足のしびれがひどくなっていた時でなかなか上に進みません。その時通りかかった30代と思しき女性が「持ちましょうか」と声を掛けてくれ、登り切ってからもさらに下りの階段まで手助けを頂いたのです。恐縮してお礼の言葉を掛けましたが、同女は微笑みながらまた階段を上り姿を消してしまいました。
その翌日午後1時半、大阪家庭裁判所の仕事で地下鉄谷町4丁目駅で下車し、地上に向かうためエスカレーターやエレベーターを探したのですが見当たらず地下街を右往左往して20分を労費し、やむなく従来から登っていた階段に戻りました。改めて階段を見上げると100段位はありそうですが覚悟を決めて10段ほど苦労して登り始めたときです。上方から7、8人の欧州人と思われる集団が通り過ぎたのですが、その直後一人の40歳台の男性が私の前に上ってきて、カートを指さしこれを引き上げてくれたのです。そして遥か上方の地上まで私を誘導してくれました。感謝感激で何度も頭を下げ、互いに微笑みを交わし、咄嗟に同氏の近影と下段に降り行く姿をスマホに残しました。こうして午後2時に指定された調停期日の数分前に間に合うことができました。
新年にあたり、このような助け合いの心と困っている人への援助の手こそが、分断、放置、自己責任を旨とする格差社会の打破につながる貴重な行為であると改めて感じ、及ばずながら私もこの一年、老骨を鞭打ちたいと決意した次第です。
二〇二五年 元旦 赤 沢 敬 之
(ニュースレター令和7年新年号より)
ニュースレターより | 2025年1月15日
こんにちは!ニュースレター担当の赤澤秀行です。
先日1月1日元旦に弊所手作りニュースレター新年号(第19号)をお届けいたしました。
弊所のニュースレターはこれまで当事務所とご縁のあった方々にお送りしております。うちに来てないよ、という方はどうぞご一報ください。
今回も相続アドバイザーひでさんの楽しい終活通信(略して「ひで通」)を同封させていただきました。
次号は令和7年5月にGW号をお送りする予定です。どうぞお楽しみに!
なお、不定期掲載で「読者の広場」コーナーを設けています。ニュースレターの感想やご意見ご質問どしどしお送りください。その他、俳句、川柳、似顔絵なんでもどうぞ!(*^^*)