弁碁士の呟き

私と囲碁(25) 弁護士会囲碁大会その後③-若手台頭とベテランとの角逐

| 2014年12月25日

昭和57年の第5回大会からから平成9年の第20回大会にかけての16年間は、修習13期の私と同22期の上田耕三、中森宏さんとがほぼ毎回のように優勝を分け合い、畑良武(15期)、西垣剛(21期)さんらもこの中に参入していたことは前回述べた。しかし、平成10年代に入り、21回大会の頃から、新たな勢力が台頭し時代の移り変わりを示すようになった。ただこの間、惜しまれるのは、棋力充実の最中に平成12年に60歳の若さで故人となった中森さんの死去であり、その無二の碁敵であった上田さんの大会不参加であった。伸び盛りの西垣昭利さん(28期)が裁判官に任官したのも弁護士碁界にとって痛かったことである。

new_DSCN6208新勢力台頭の第1号は21回大会の優勝者原田次郎さん(37期)であり、24回大会の竹内隆夫さん(29期)、それに弁護士碁界最若手の岡本岳さん(47期)である。

京大囲碁部で腕を磨いたという原田君は、それまでも準優勝や3位に入賞したことがあったが、平成10年21回大会での初優勝のあと、同16年(27回)から大会初の3連覇を果たした。竹内さんもその後準優勝3回の実績を残している 。原田君の3連覇途上の28回大会の優勝戦は、私の終盤でのまさかのポカによる大逆転が貢献したのだが、翌々年の4連覇を目指した30回大会の優勝戦では、原田君が私に8度目の優勝を進呈してくれたのだった。なおこの間、73歳の高齢で優勝された元裁判官の今富滋さんの活躍(第22回優勝、第23回 準優勝)も忘れがたい。※写真は「月刊大阪弁護士会」誌上での原田君3連覇の弁である。(続)

 

赤沢敬之

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