事務所便り

弁護士井奥圭介の寺社探訪(2)薬師寺

| 2024年9月25日新着

 

▶ 所在地 奈良県奈良市西ノ京町457

▶ 創 建 白鳳時代

▶ 開 基 天武天皇

▶ 東大寺、法隆寺と並ぶ奈良の三大古刹の一つ(井奥の私見)で、法相宗の大本山、薬師寺です。元々は飛鳥にありましたが、平城遷都に伴い、718年に現在の地に移されました。
東西二つの塔を擁する創建時の大伽藍は、奈良盆地の中央に、威風堂々たる姿を示していたと思われますが、長年の間の災害等のためにほとんどの堂宇は焼失し、昭和の初期には東塔だけが残っているという寂しい状況でした。
戦後になり、昭和42年の高田好胤管主の発願により、往時の堂宇が一つずつ再建されていき、平成29年のじき食どう堂の再建により、現在の伽藍が完成しました。
創建時から残る唯一の建物で国宝に指定されている東塔は、一見、六重に見えますが、実は三重で、律動的な美しさが“凍れる音楽”と称されています。
仏像では、金堂に安置されている、これまた国宝の薬師三尊像(中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩)が有名です。

(ニュースレター令和6年残暑号より)

井奥圭介

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