弁碁士の呟き

囲碁雑録(13)-1988年『兄弟子への「恩返し」』⑥

| 2017年7月21日

「恩返し」

 この碁は、最初白がリードしたが、その後黒、白と形勢が移り、第二譜白42のところで正森さんが一歩ひかえておけば、白が優勢を保ち、私が勝つチャンスは容易につかめなかったようである。
幸いにして、白が第三譜で黒を強引に取りかけにきたことが打ち過ぎだったおかげで、難局を拾わせて頂くことができたのであった。

これでわが兄弟子への宿年の「ご恩返し」ができたことでもあり(「恩返しなど無用」との声も聞こえてくるが)、これからもさらに腕を磨き、もう少しはマシな棋譜が公開できるよう一段の精進を重ねたいと思うのである。
妄言多謝。

(終)

【筆者コメント】

 

赤沢敬之

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