弁碁士の呟き

私と囲碁(23) 弁護士会囲碁大会その後①ー群雄割拠の時代

| 2014年12月7日

先に紹介した第4回大会のあと、昭和57年から平成9年の第20回大会のまでの16年間は、私の40歳代後期から60歳代初期に至る時期であった。本業の仕事は忙しく、また弁護士会での仕事も責任の重さを背負わされる年代であった。いわば働き盛りの時節であったが、不思議なことに、囲碁の方も多忙さが却って後押しするように好調を持続し、棋力も充実した時期であったように思う。この時期、「囲碁大辞典」への挑戦に加え、のちに紹介する予定の「高川秀格全集5巻」などの棋譜並べを始めていたのも好調の大きな原因であったのかもしれない。

さて、大阪弁護士会囲碁大会のその後の模様であるが、第4回大会以後私より何年か後輩の西垣剛、上田耕三、中森宏さんらの台頭著しく、先輩の正森成二、島田信治さん、同輩の畑良武さんらに対抗して覇を競ういわゆる戦国の群雄割拠の様相を呈することとなった。また、優勝には至らないが決勝戦に進出する新顔も現れ、次の時代を予感させる動きが始まったのである。原田次郎、西垣昭利、田中清和さんらである。

旧大阪弁護士会館の娯楽室には、囲碁ABC級・将棋ABの歴代優勝者の名を刻んだネームプレート額が飾られ、多くの愛好者が集まり烏鷺を戦わせていた。写真は、平成18年7月の旧会館閉館・改築前の娯楽室の風景を記録に留めたものである。(続)

赤沢敬之

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