日々の雑感 | 2015年1月6日
新年おめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
例年にない厳しい寒さと降雪の中で迎えた正月休みを終え、今日からいよいよ仕事始めです。老いてなお益々の意気込みで仕事と趣味の囲碁に励みたいと願っています。
今年も年頭には多くの方々から心暖まる年賀のご挨拶をいただきました。たとえ1年に1回の交信であっても、あゝあの人は今も元気に過ごしておられると面影を想い浮かべることができるのが年賀状の大きな役割ではないでしょうか。
この正月に届いた年賀状の中に、とくに嬉しい便りがありました。今から18年ほど前に相談を受けたある女性からのものです。当時別居中の夫が大阪から上京して、女性の実家に無断で侵入し、小学入学前の長男を不法に拉致したことから子の奪い合いとなり、その後離婚訴訟に勝訴したあと和解により解決したのですが、その頃事務所によく同行していた4歳の可愛いらしい「長女が昨年大学を卒業し中学校の英語の先生になりました。本当に安心しました。全て赤沢先生のおかげです。あの時私達を支えて下さりありがとうございました」との添え書きがあったのです。
女性とはその後も賀状の交換はしていたのですが、女手ひとつで苦労して育てたあの女の子が今や中学校の教壇に立つとはと尽きぬ感慨を催したものでした。そして、これほどの感謝の思いを伝えていただいたことに、新しい年の門出にふさわしい贈り物であり、これこそ弁護士冥利に尽きるものと感動した次第でした。